Indeedで検索されやすいキーワードと応募が増える求人の作り方
Indeedで応募数を増やすためには、「求職者が検索するキーワードが求人に入っていること」が非常に大切だと言われています。
検索されやすいキーワードを入れると、掲載した求人が上位に表示されやすくなるからです。
求人が上位に表示されていると、検索した人の目に止まりやすく、求人を見る人の数も増え、応募も増えるのは当たり前ですよね。
この記事では、Indeedに書くべきキーワード選びのコツや、原稿への盛り込み方を分かりやすく解説します。
目次[非表示]
Indeedにおけるキーワードの重要性と検索の仕組み
採用を担当する方のなかには、「Indeedの自社求人票がなかなか検索されない」といった悩みがある方もいるでしょう。
求人票をより検索されやすくするためには、Indeedにおける検索の仕組みを理解し、キーワードと求人票の情報がどのように結びついているのかを知ることが重要です。
ここでは、Indeedでキーワードが重要である理由と検索の仕組みについて解説します。
Indeedにおいてキーワードが重要な理由
Indeedでは求職者が求人を探す際、「職種」や「会社名」「勤務地」、そして求職者が自由に入力できるフリーキーワードなどの「キーワード」を入力して検索を行います。
Indeedはキーワードを入力することで、サイト上に掲載されている求人の中から、関連性の高いものが表示される求人情報専門の検索エンジンです。
そのため求職者がどのようなキーワードを検索する傾向があるのかを把握しておかないと、自社の求人票が検索結果になかなか表示されません。
求職者に人気のキーワードと求人票がどのように結びつくか知ることが重要だといえるでしょう。
Indeedの検索の仕組み
検索上位に表示されるために重要な3つの要素
IndeedはGoogleやYahoo!と同じように、「ユーザーが検索するキーワードや、希望勤務地と親和性の高い求人が表示される仕組み」となっていますす。
Indeed側から詳細なアルゴリズムは公開されていませんが、上位表示に影響する要素として以下のものがあげられます。
【掲載に影響する3つの要素】 ・検索キーワード ユーザーが検索窓に入力するキーワードから求人とマッチしているかどうかです。 ・求職者の行動履歴 居住地域や検索傾向などの個人情報まで活用し、表示させているといわれています。 ・詳細ページの内容 対象の求職者に沿ったキーワードを盛り込んで充実した内容にしましょう。 |
検索ロジックも理解しておくことが重要
検索エンジン大手のGoogleやYahoo!とは表示にいたるルールが大きく違います。
Googleなら、例えば保育士で検索した場合、「保育士」というキーワードがタイトルや本文に含まれたものが表示されます。
しかし、Indeedでは幼稚園バスの添乗員など、「保育士」といったキーワードが含まれないものも表示されます。(↓写真参考)
すなわち、必ずしもキーワードのマッチングだけを優先しているのではないということです。
Indeedの独特の検索ロジックを理解したうえで、対策を練ることが必須になります。
※詳しくはこちら
キーワードを選定する前にするべきこと
次に、キーワードの候補を絞るための前準備としてするべきことを3点ご紹介します。
採用ペルソナの作成とターゲットの理解
求める人材がどんな人なのかを、「東京都内在住の営業職で求職活動している人」のように具体的にイメージします。
想定した人物が転職先を探すときにどういったキーワードで検索するのか、具体的には「どういった場所に住み、何の仕事を探しているかをイメージし、その人物はどういう種類のキーワードを使うのか」を深く考えることが大切です。
そのためにはまず採用ペルソナを作成するようにしましょう。
採用活動における |
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☑︎ 採用ペルソナとは何か? ☑︎ 採用ペルソナを作成するメリットについて |
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採用活動において重要な、採用ペルソナの作り方について解説した資料をダウンロードいただけます。採用ペルソナを作成するメリットや、採用ペルソナを作成する上で注意するべきポイントを知ることができます。作成の際に是非お役立てください。 |
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有料掲載・無料掲載のどちらにするか決める
Indeedは検索エンジンなので、有料掲載と無料掲載どちらにおいてもキーワード選定は重要です。
大きな違いは、有料掲載がクリック単価制である点だと言えます。
クリック単価制は求人票がクリックされるたびに料金が発生する料金形態で、「設定するクリック単価が高いほど検索結果の上位に表示される」という仕組みです。
一方無料掲載では求人票を掲載した日が重視されるため、「新着の掲載ではない」とみなされると検索結果の上位に表示されにくくなります。
特に近年はIndeedを利用する企業の数が増えたことによって、新着求人以外では無料掲載はほとんど上位に表示されなくなってきています。
そのため、なかなかIndeedで応募が増えない場合は、有料掲載も検討しましょう。
Indeedで使われやすい検索キーワードの傾向を把握する
検索されやすい項目を知るためには、「求職者が求人を探す際にどのような点や条件に興味があるのか」を理解することが求められます。
求職者が求人を探す際にチェックする項目は「職種名」「会社の情報」「応募条件」「待遇」「働き方」などです。
次に、これら5つの項目について詳しくみていきましょう。
Indeedで検索されやすいキーワード
ここからは、Indeedで求職者に検索される「職種名」「会社の情報」「応募条件」「待遇」「働き方」の5点についてそれぞれ解説します。
「職種名」に関するキーワード
職種名は、仕事がどのようなものか求職者が想像する最初の入り口となります。
求職者が仕事を探す時に、「看護師」や「調理師」など職種名から探すのが一般的です。
Indeedでも、求職者が仕事を検索する際のキーワードを入力する欄に「職種」と提示されます。
職種名に関するキーワードを選ぶ時は、求職者が実際の仕事をより具体的にイメージできるように設定しましょう。
以下、「職種名」に関するキーワードについて知っておくべきことをご紹介します。
Indeedの検索エンジンに好まれる職種を知っておく
大切なのは、「誰もがわかる具体的な職種名で、仕事のイメージがしやすいこと」です。
まずは、Indeedの検索エンジンに好まれるポイントをおさえておきましょう。
【検索エンジンに好まれる職種の書き方】 ・職種名に職種以外の文言を記載しない(雇用形態・給料・未経験歓迎など) ・職種名は23文字以内におさめる ・具体的な職種名 ・業務内容が盛り込まれている(広告代理店の営業職など) |
職種名は具体的に記載する
職種名はIndeedに掲載されたとき、そのままタイトルとして表示されます。
「仕事のカテゴリ+職種」といったように業務内容を具体的に記載するとユーザーに理解されやすいため、より見られやすくなります。
職種名の良い記載例と悪い記載をあげていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
【職種名の良い例】 ・通販企業のお客様電話応対 ・広告代理店の営業アシスタント ・老人ホームの介護職員 ・おしゃれなカフェのホールスタッフ ・結婚相談所の結婚アドバイザー |
【職種名の悪い例】 ・プランナー ・私服OKのオフィスワーク ・主婦歓迎、軽作業 ・事務スタッフ ・グラフィッカー |
サジェストキーワード(入力候補)も参考にする
Indeedの検索窓に職種を入力するとき、ユーザーがよく使っているキーワードが入力候補として表示されます。
募集しようとしている職種とマッチしているものがあれば、積極的に使用しましょう。
ここに表示されない職種は一般的ではないと言えるため、もし使おうとしていた職種が表示されなければ再考しましょう。
「会社の情報」に関するキーワード
・企業名 ・勤務地 ・最寄り駅名 |
企業名はもちろんですが、求職者は勤務地から仕事を探す場合も多いため、勤務地は必ず記載しましょう。
また、最寄り駅を明記していると求職者がより具体的な勤務場所と通勤ルートをイメージすることができるため、最寄り駅もあわせて記入することがおすすめです。
「応募条件」に関するキーワード
・未経験歓迎 ・経験者優遇 ・学生歓迎 |
「経験がなくても始められるのか」や「経験があれば採用される確率が高くなるのか」は求職者が気になるポイントです。
勤務地が大学に近い求人の場合は、アルバイトを探す学生が求人を検索することも考えられます。
学生のアルバイトやパートを募集する際には、授業と両立できることをアピールするとともに「学生歓迎」というキーワードも盛り込みましょう。
「待遇」に関するキーワード
・交通費支給 ・制服貸与 ・社員登用あり |
「通勤にかかる交通費は自己負担なのか」は求職者が気になる情報であるため、会社支給の場合は「交通費支給」をキーワードにしましょう。
また仕事で制服がある場合、制服が会社から支給されるなら「制服貸与」と書くことが大切です。
求職者の中には正社員を目指す人もいるため、入社後アルバイトやパートからでも正社員になれる場合は「社員登用あり」と必ず記載しましょう。
「働き方」に関するキーワード
・週2〜3日からOK ・残業なし ・正社員 |
求職者の中にはフルタイムで働きたい人だけでなく、学業や他の仕事との掛け持ちでスキマ時間を利用して働きたい人もいます。
週数回からのシフトでも募集している場合は、「週1回〜」や「週2〜3回」などをキーワードにしましょう。
雇用形態も求職者の関心がある項目であるため、「アルバイト・パート」や「正社員」などもキーワードに含めることが重要です。
キーワードを活用した求人票を作るコツ
最後に、Indeedで掲載する際はどのように選定したキーワードを活かし、求人票を作成すればいいのかについて説明します。
求職者への訴求ポイントを抑える
表示させる確率を高めるために、決定したキーワードをふんだんに盛り込み、ボリュームのある原稿にしましょう。
Indeedは求職者が検索したときに、企業の募集要項に記載されているキーワード(単語)をもとに表示させる求人を決定しています。
求人情報内にユーザーが入力したキーワードが入っていなければ表示されないため、あらゆる角度から会社をアピールし、キーワード数を増やすのがコツです。
しかし、記事を書くのに慣れていないと書くことが思いつかずに悩んでしまうかもしれません。
そういった時は以下のポイントを意識して書いてみてください。
【書くとよいもの】 ・仕事のやりがい ・特徴的な福利厚生や制度 ・業界での立ち位置 ・先輩社員からのメッセージ |
1つずつ書いていけば文章量が増えて検索キーワードにヒットする可能性がアップし、さらに会社の魅力も伝わるはずです。
「含めないキーワード」を意識する
求人票の情報量をより多くするためにキーワードを増やしすぎると、かえって応募数が減少する可能性があります。
Indeedは検索エンジンであるため、不要な語があると違う意味の検索結果が求職者側に表示されてしまうからです。
例えば「未経験者を募集しない」のキーワードがあると、「未経験者」という検索で求人ページが表示される可能性があり、求めるターゲット層と異なる場合があります。
そのため含めるキーワードは検索結果に表示させたい単語だけにしましょう。
ユーザー目線の文章を作成する
Indeedの検索キーワードにヒットするためには、たくさんのキーワードを盛り込み、ボリュームたっぷりの求人情報にするのがコツとお伝えしました。
しかし、Indeed内の求人では必要項目を入れただけのシンプルな原稿が多いようです。
あくまで求人を見るのは「人」であり、分かりやすさや魅力的な文も必要です。
実際、「キーワードを入れて、求職者の目に止まることは多くなったが、そこからの応募が全然来ないです...」といったご相談を弊社ではよく頂きます。
キーワードだけにはとらわれずに、応募したくなるような求人を作っていきましょう。
※あわせて読みたい
検索キーワードがリサーチできるIndeedの機能
Indeedには、ユーザーによく検索されているキーワードが分かる解析機能というものがあります。
以下より、Indeed内でユーザーによく検索されているキーワードを調べる方法を2つ紹介します。
求人アナリティクス
Indeedに搭載されている1つ目のアナリティクスは「求人アナリティクス」です。
「求人アナリティクス」では、Indeed上に掲載されている求人の数や求人広告のクリック数、さらに検索ワードランキングなどの集計結果を1か月単位で把握できます。
「求人アナリティクス」はIndeed上のユーザーの行動を全体的に把握できるため、どのようなキーワードがユーザーによって検索されているかを把握し、ユーザーのニーズと自社のニーズと親和性の高いキーワードを選定することで、求人票のクリック数や掲載効果を高めることが可能です。
Indeedアナリティクス
Indeedに搭載されている2つ目のアナリティクスが「Indeedアナリティクス」となります。
「Indeedアナリティクス」では、「求人アナリティクス」よりも、「検索者の動向」や「広告全体のパフォーマンスの推移」などといった、細かなデータを解析することが可能です。
ただし、こちらの機能は有料掲載をしたことがあるアカウントでしか使用することが出来ません。
機能としては、掲載している求人へのクリック数から応募数、さらにコンバージョン率などの数値ベースで結果を把握することができます。
そのため応募につながりやすい、つながりにくい求人の把握からパフォーマンス低下の要因分析を行うことが可能です。
掲載している求人の修正から改善と、より求人の掲載効果を高めるためのPDCAサイクルを回すのに有効だと言えます。
Indeedの求人票に掲載するキーワードを決める3ステップ
Indeedへの求人票に掲載するキーワードを決めるには、ユーザーのニーズを把握することも必要ですが、それだけではなく、自社がどういった人材を必要としているのか、自社とユーザーのニーズをすり合わせることも重要です。
ここからは、Indeedへの求人票に掲載するキーワードを決める前に必要な過程を3つ紹介します。
ターゲットを明確にする
求人を作成する際にまず最も重要なのが、どのような人材を求めているのか、採用のターゲットを明確にすることです。
自社が求める人材が曖昧な状態で求人を作成してしまうと、面接の際に条件の相違が起こってしまったり、入社後のミスマッチや早期の退職につながったりしてしまいます。
そのため、どういった人物に求人を見てほしいのか、ペルソナを設定することが重要です。
採用活動における |
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☑︎ 採用ペルソナとは何か? ☑︎ 採用ペルソナを作成するメリットについて ☑︎ 採用ペルソナの作成方法 ☑︎ 採用ペルソナを作成する上で注意するべきポイント |
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採用活動において重要な、採用ペルソナの作り方について解説した資料をダウンロードいただけます。採用ペルソナを作成するメリットや、採用ペルソナを作成する上で注意するべきポイントを知ることができます。作成の際に是非お役立てください。 |
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性別や年齢、経歴や所有しているスキルなど、必要なことを洗い出し、ユーザーの悩みや応募の動機も考えることが必要になります。
例えばしっかり休みを取りたいユーザーには、「ライフワークバランスが充実している」ことをアピールし、仕事にやりがいがあるかどうかを重視しているユーザーには社内での評価制度を記載するなど、ユーザー目線で自社の魅力をアピールすることが大切です。
そのほかには、駅から遠く車での出社が考えられる場合は、駐車場があるかどうかを記載しておくとよいでしょう。
他社と差別化できる魅力を洗い出す
同様の業界や職種で多くの求人が出されている場合、自社の求人が他社の求人に埋もれてしまったり、ユーザーにとって魅力的に映らなかったりすることがあるため、求人への応募につながらないことがあります。
そのため自社が他社と比較して、どのような魅力があるのか、ユーザーにアピールできるポイントは何なのかを深堀し、差別化することが重要です。
一般的な働く側にとっての会社の魅力には、以下のようなものが挙げられます。
・研修制度が充実している ・福利厚生が充実している ・社内の雰囲気が良い ・フレックスタイム制を導入している |
なかなか自社の強みが見つからない場合には、社員にインタビューをすることも有効です。
ターゲットに合わせた自分たちの魅力をキーワードにする
Indeedに掲載する求人では、自社がターゲットしているユーザーに刺さるキーワードを絞ることが大切になります。
ポイントは、キャッチコピーと仕事の概要や条件を明確に記載することです。
例えばキャッチコピーでは「土日休み!年間休日が130日」や「グローバルな環境で自分を磨きませんか?」など、ワークライフバランスを重視しているユーザーやグローバルな環境を求めているユーザーに刺さる内容にしましょう。
仕事内容では「InstagramなどのSNS運用(未経験歓迎)」など、入社後の具体的な仕事内容が伝わり、未経験でも安心して働けるよう記載しておくことも有効です。
まとめ
キーワードを選ぶ際には、Indeedに掲載される際の検索ロジックを知ったうえでキーワードの傾向を把握し、原稿に盛り込んでいく必要があります。
Indeedに求人を掲載しているがなかなか閲覧されなかったり、求めている人材からの応募につながらなかったりすることもあるでしょう。
求人の効果を出すためには、しっかりと自社のニーズとユーザーのニーズの両方をすり合わせることが重要です。
特に求人のキーワードは自社とユーザーの両社が求めることの親和性が高いものを選ぶ必要があります。
この記事を、Indeedに掲載する求人票の効果を出すために役立てましょう。