《例文付き》思わず応募したくなる!魅力的な求人票の書き方のコツ・ポイント
近年、インターネットが普及したことにより、求職者は多くの企業を同時に比較検討しながら応募する企業を選ぶようになりました。
このような状況の中、「企業の第一印象」となる求人票で求職者の心をつかめるかどうかが『採用成功のカギ』として注目されています。
そのため、多くの企業は、欲しい人材を確保するために求人票の書き方や魅せ方を工夫するなど、自社のアピール方法にしのぎを削っています。
そこで、これまでに沢山の求人票の作成のアドバイスに携わってきた私たちが、求職者の知りたい!に応える求人票のコツやポイントをお伝えします。
この記事をよく読んで、欲しい人材からの応募が増える求人票を作成しましょう。
求人票の定義と記載すべき6つの項目
まず、求人票の定義と必ず記載しなければならない項目を押さえましょう。
求人票の定義
求人票とは、求人を募集する機関に提出する、募集要項や労働条件を明示した書類のことです。
企業が求人募集をするには求人票の作成が必要です。
求職者が応募する企業を選別するための非常に重要な書類となるため、正しい内容をわかりやすく記載する必要があります。
必ず記載すべき6つの項目と記入例
職業安定法によって、求人票に必ず記載しなければならない項目が定められています。
下記にまとめていますので、確認しましょう。
1.従事すべき業務内容
2.労働契約期間
3.就業場所
4.始業及び就業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間及び休日
5.賃金額
6.健康保険、厚生年金、労災保険、雇用保険の適用に関する情報
上記の記載を踏まえた、求人票の記入例が以下の表です。
◆求人票の記入例
業務内容 |
一般事務 |
契約期間 |
期間の定めなし
|
試用期間 |
試用期間あり(3カ月) |
就業場所 |
本社(大阪府大阪市中央区1−1−1) |
就業時間 |
9:00~17:00 |
休憩時間 |
12:00~13:00 |
休日 |
土日、祝日 |
時間外労働 |
あり(月平均15時間) |
賃金 |
月給20万円(ただし、試用期間中は月給18万円) ※残業代は別途支給 |
加入保険 |
雇用保険、労災保険、年金保険、健康保険 |
募集者 |
株式会社ABC |
雇用形態 |
正社員 |
参考:厚生労働省・都道府県労働局「労働者を募集する企業の皆様へ」
必ず銘記しなければならない項目以外にも、注意が必要な項目やNG記載など、求人票には多くのルールが定められています。
求人票の記載ルールについてはこちら【その求人票、本当に大丈夫?書き方のポイントと絶対NGな表現を理解しよう!】を参考にしてくださいね。
《例文付き》求職者の知りたい!に応える求人票を作成する3つのポイント
求職者は「どのような会社なのか」「自分でもできそうな仕事内容か」といった疑問や不安を抱えています。
このような疑問や不安を解消すれば、「この会社で働きたい」と思ってもらえ、応募してもらえる確率を高めることができます。
求職者が知りたいのは3つ、「どのような人物を求めているのか」「強みや魅力は何か」「求人票の内容を読んでイメージできるか」です。
ここでは、求職者の「知りたい!」に応えるために、どのように記載すればいいのか、記載項目と今すぐ使える例文を合わせて紹介します。
よく読んで、求人票の作成に活かしてくださいね。
(1)求める人物像を明確にし、アピールする
採用を成功させるためには、求職者に、「どのような人物に」「どのような仕事をして欲しいのか」などの自社の求める人物像をアピールする必要があります。
求める人物像をどのように明確にすれば良いのか、下記にまとめていますので確認してください。
・どのようなスキル、経験が必要か(資格、能力、経験)
・どのような人物が望ましいか(人柄、性格)
・どのような仕事をして欲しいか(仕事内容)
求める人物像を明確にし具体的に記載することで、求める人物以外からの応募を抑えることができ、求める人物からの応募を増やすことができます。
(例文)一般事務の場合
【職種名】一般事務
【仕事内容】人事部での事務を担当します。主な仕事は、社内文書の作成・管理・保管、電話・来客応対、郵便物の発送・収受、事務用品の管理、人事・福利厚生関係事務です。
【必要な経験】ワード、エクセル(表計算・グラフ作成)操作経験のある方
《このような方を求めています》「責任感のある方」:募集する総務部門での事務の仕事は細かい仕事となっています。作成した文書に間違いがないか再確認を行うなど丁寧な作業が必要になるため、責任感を持って仕事を行っていただける方を募集します。
(例文)営業職の場合
【職種名】営業(飲食店向けの広告提案営業)
【仕事内容】飲食店向けのインターネット広告掲載の提案営業です。既存契約店舗、また未取引の企業・店舗の店長・社長にお会いし、今後の企業ビジョンや現在抱えている課題などを伺います。その上で、必要となるものは何かを考え、広告を通した新規企画や解決提案を行います。集客を必要としている飲食店が対象です。営業の際は、ワンボックスタイプ(オートマ車)の社用車を使用していただきます。
【必要な免許・資格】
普通自動車免許(オートマ限定可)
「主体的に行動する方」:当社の営業部は発足して間もないこともあり、6名と少ないメンバーで動いています。そのため、細かい指示出しやマニュアルなどはありません。どうすれば目的達成ができるのか、自ら率先して考え、創意工夫しながら挑戦してくれる方を募集します。
上記のように、求人票で求める人物像を記載する項目は、「職種」「仕事内容」「応募条件」などがあります。
また、求人票に求める人物像をうまく落とし込めない場合は、そもそも情報がきちんと整理出来ていない可能性が高いです。
その場合は、先に採用ペルソナという形で求める人物像をきちんと整理し、明確化することが重要です。
採用ペルソナとその作り方の概要については、下記資料にて解説しております。
(2)自社の強み、魅力をアピールする
給与や賞与以外にも、社内の雰囲気や教育制度、会社の将来ビジョンといった部分も自社のアピールポイントになり、他社との差別化になります。
会社の想いやこういう風に働いて欲しいといった自社の魅力を過不足なく伝えることで、「楽しく働けそう」「このような会社で働きたい」と感じてもらえ、応募意欲を高められます。
ただし、会社のアピールポイントは求職者にとっても魅力的なものである必要があります。
・「教育制度が充実している」「資格取得を推進している」など、能力向上やキャリアアップを支援している
・時短勤務や産休育休の取得を推進、リモートワーク可能など多様な働き方ができる職場を目指している、など
このように、「どのような支援が受けられるのか」「どういった人物を求めているか」「どのような働き方ができるのか」といった部分をアピールすると効果的です。
(例文)能力向上、キャリアアップを支援している点をアピールする場合
2)資格取得支援制度(費用半額負担・休暇付与)、海外留学支援制度があり、スキルアップを支援します。
(例文)ワークライフバランスが整っている点をアピールする場合
1)「社員が生き生き働ける会社」というビジョン実現のため、当社ではフレックスタイム制を導入しています。家事・育児などの都合に合わせて働くことができます。
2)メンバーにより良いパフォーマンスを出してもらいたいという想いから、通勤の負担軽減のためリモートワークを導入しています。上記のように、求人票で自社の強み、アピールを記載する項目は、給与や待遇などの「労働条件」「福利厚生」「備考」「自社のPR欄」などがあります。
(3)誰がみてもわかりやすい文章で書く
求職者は複数の企業の情報を出来るだけ短い時間で知りたいと感じているため、何が言いたいのかわからない求人票ではじっくり読んでもらえません。
専門用語を使わずにわかりやすい言葉で、かつイメージが湧くように具体的に記載することで、求職者の応募の意欲を高めることができます。
・中学生でもわかるよう、専門用語を使わず、誰もが知っている言葉で書く
・曖昧な表現を避け、具体的な数字や例を使って書く
この2点に気をつけるだけで、働くイメージが湧き、共感した求職者からの応募を集めることができます。
(例文)仕事内容の場合
直接お客さまにお会いし、今抱えている課題を聞いて頂きます。 お客さまの抱える課題は様々で解決が難しいものもありますが、先輩社員からのアドバイスや上司同行などのフォローのもと、一緒に課題解決に向けた提案を考えていきます。
一人で行動するのではなく、チームでフォローし合って案件を進めていくことが多いので、営業未経験でも安心です。
(例文)事業内容の場合
※医療・福祉市場は直近3年で○%と急成長(20XX年0月現在)しており、弊社の事業も成長し続けています。昨年実績(20XX年0月時点)での企業からの求人依頼は○○名と業界トップクラスです。
このように、求人票の項目すべて、誰が見てもわかりやすい文章で記載しましょう。
それでも求人票が改善出来ない場合
求人票は企業と求職者を結び付ける重要な接点の1つです。
ただ、ここまで説明したポイントを押さえたつもりでも、なかなか求人票の効果が改善せず、応募者が増えないことがあると思います。
そのような場合は採用マーケティングサービス「トルー」のご利用をご検討ください。