【必見】採用サイトの目的とは?作成までの3ステップと参考事例4選
2022年現在、多くの求職者が就職活動に必要な情報を「採用サイト」から集めています。
企業が求人を行う方法は、自社の「採用サイト」を利用する方法と、求人媒体に求人広告を出す方法の2つがありますが、求人媒体のみで採用活動を行うより、自社の採用サイトも活かした採用活動の方が効果が出る場合があるのです。
この記事では自社の採用サイトを作成する目的や、採用サイトを作成する時のポイントについて説明します。
採用サイトの目的と3つの特徴
求職者は求人に応募する前に企業について採用サイトを利用して調べ、興味を持った企業には、採用サイトからそのまま応募することも考えられるのです。
「企業について調べ、興味を持ったらそのまま応募する」という求職者の行動を踏まえれば、「採用サイト」を作ることによって、企業は採用したい人材を獲得しやすくなると言えます。
まずは、「採用サイト」とはどういったものなのか、そして採用サイトの特徴について説明します。
そもそも採用サイトとは
採用サイトとは、「自社のホームページに作成した、採用情報を掲載したWebサイト」のことです。
採用サイトと同じような言葉で「企業サイト」という言葉がありますが、違いは以下の通りです。
ターゲット |
目的 |
|
採用サイト |
・求職者 |
・求職者が欲しい企業情報を伝える ・企業の魅力を伝える |
企業サイト |
・取引先、株主など |
・企業の事業紹介 |
上記の表のように、採用サイトと企業サイトはサイトを作成するターゲットが異なるため、掲載すべき情報や画像などのコンテンツも変わります。
そのため、求職者に採用情報や自社の魅力が直接伝えられる「採用サイト」は採用活動を行ううえで必要不可欠なのです。
採用サイトの3つの特徴
【特徴1】多くの求職者に見てもらえる
求職者のほとんどが応募する前に希望する企業の情報をWebサイトで確認しているため、企業は少しでも応募者を増やすために、採用サイトを使うことで他の企業との差別化を図る傾向が強くなっているのです。
採用サイトを作成して応募者の増加に至るまでの理想的な流れは、以下の通りです。
1. 採用サイトを作成する
2. 自社が伝えたいメッセージをアピールする
3. 求職者が企業に関心を寄せる
4. 応募者が増える
ただ採用サイトを作成しただけでは、応募者が増えるとは限りません。
いかに自社の魅力を伝えて求職者の興味を引く採用サイトを作れるかかが、応募者を増やすためのカギとなります。
【特徴2】求める人材を採用しやすくなる
採用サイトを作成する目的は「自社が希望する人物像に合う人材を獲得するため」です。
企業の採用サイトを調べる求職者は少なからず希望する企業に興味を持っており、企業の事業方針や業績などの詳しい情報を求めていることから、採用サイトは企業と応募者をつなぐ架け橋といえます。
しかしただ応募者を増やすだけでは、採用サイトを作成した目的を達成したとはいえません。
自社が希望する人材を確保するためには、どのような人材を採用したいのかを考えましょう。
- 年齢
- 28歳
- 性別
- 男女不問
- 学歴
- 国立大卒
- 住所
- 都内在住
- 資格・スキル
- ◎必須
課題解決力、論理的思考力
◎あると望ましい
マネジメント(5人以上) - 経験
- ◎必須
Webコンテンツのライティング
顧客対応
◎あると望ましい
新規事業立ち上げに関与 - 人柄
- リーダーシップを取れるタイプ。コミュニケーション力が高く、初対面の人でも話しかけられる。傾聴力があり、周りの意見を取り入れつつまとめていける。
このように、採用したい人材をなるべく具体的にイメージすることがポイントです。
【特徴3】結果的に採用コストを下げることができる
採用コストを下げるためには、「どれだけ入社後のミスマッチを減らすことができるか」が重要です。
企業に対してそれほど関心を寄せていない求職者の場合、入社前にイメージしていた会社と入社後のイメージが違うために早期に辞めてしまう事態が起こると、また採用活動をしなければいけません。
しかし、採用サイトへ訪れる求職者は少なからず企業に関心を寄せていると考えられるため、採用サイトから直接応募した求職者を採用することで、入社後のミスマッチが起こるリスクは低くなりやすいのです。
入社後のミスマッチによる退職者を減らすことができれば、採用や育成にかかった費用が無駄にならないだけでなく、新たな採用活動を行うための費用も必要ありません。
そのため、採用サイトの作成は採用コスト削減にもつながるのです。
採用サイトを作るメリット4選
採用サイトを作成してより多くの求職者と接触することで、会社が希望する人材獲得につながりやすくなることがわかりました。
ここからは、実際に採用サイトを作ることのメリットについてみていきましょう。
求人情報を自由に掲載できる
求人媒体ではデザインや文字数・写真の掲載枚数などに制限があるため、企業ごとの特徴を出しにくいことがあるのです。
しかし採用サイトを用いた採用活動の場合、デザインや表現方法などに関する制限がないため、自社の強みやイメージなどを強く伝えることができます。
社員インタビューや社長からのメッセージなどを写真や動画で掲載し、企業に関するより詳しい情報を伝えると、同業他社との差別化を図ることも可能です。
ミスマッチを減らせる
採用サイトに「給料」や「オフィスの雰囲気」など求職者が欲しい情報を掲載することで、求職者も「イメージしていた会社と違う」「やりたい仕事ではない」といった入社前と入社後のギャップを感じにくくなります。
採用に費やした時間や労力などを無駄にしないためにも、入社前と入社後とでイメージが違ったという状況は極力避けたいところです。
また採用サイトを運用する際「どのようなワードが検索されやすいのか」「どのような表現方法が求職者に伝わりやすいか」などを分析して改善を繰り返すことで、企業に合う人材を獲得できる可能性が高まるでしょう。
求人媒体以外からの応募が期待できる
求人媒体は掲載期間を過ぎると求人票が掲載されなくなってしまいますが、採用サイトは一度作成してしまえば自社で採用サイトを閉じない限り掲載され続けるため、会社の資産となります。
採用サイトはサイトを閉鎖しない限りインターネット上に掲載できるため、求人媒体の掲載に関係なく求職者はいつでも企業に直接応募することが可能です。
SNSを用いて採用サイトを拡散できる
求人媒体のみで採用活動をする場合、求職者目線で考えると「最初に求人媒体を検索しないと求人情報までたどり着けない」点がデメリットです。
採用サイトに企業のSNSアカウントを掲載したり広告で採用サイトのバナーを表示したりし、多くの求職者に企業の魅力をアピールできれば、自社に興味を持ってもらえるきっかけとなります。
魅力的な投稿ができれば、求職者やSNSユーザーに自社の投稿をSNSで拡散され、多くの求職者に企業の採用サイトを見てもらう可能性もあるのです。
効果的な採用サイトを作るための3つのステップ
採用サイトを作る目的とメリットについて解説したところで、効果的な採用サイトを作る3つの手順を紹介します。
文章や画像の選び方に触れながら、どのような点に注意するべきかも併せてみていきましょう。
【ステップ1】掲載する情報を精査する
自社の採用サイトを作る上で、発信する情報の精査はとても重要です。
例えば若年層を採用のターゲットにした場合、評価制度や資格取得など将来設計に関わるキャリアパスの情報が重視される傾向にあります。
「この会社で働くことで、どのようにステップアップできるのか」といった具体的なイメージを描けるような情報を採用サイトに掲載することで、入社したあと自分が働く姿が鮮明になるでしょう。
応募の時点で入社後に働くイメージを求職者が持てなかった場合、採用まで進んだとしても入社後に「イメージと違った」と早期退職につながるリスクもあります。
採用のターゲットに合わせた内容を自社の採用サイトで発信することで、会社の希望する人材からの応募を促すだけでなく、自社のターゲットとマッチしない求職者からの応募を避ける内容に仕上げることが重要なポイントです。
求職者から見て採用サイトの内容の情報が多すぎると、求職者が求めている情報がすぐに得られないことがあるため、採用サイトの効果が落ちてしまうことから掲載する情報量にも注意しましょう。
【ステップ2】魅力的な写真・動画を用意する
求職者が知りたい情報の1つに、応募先企業の社風や文化などの会社の雰囲気があります。
「入社後に会社に馴染めるか」や「長く働いていけるか」など求職者が抱える不安要素を取り除くための情報が、社風や文化といった会社の雰囲気に関する情報なのです。
例えば「職場環境はどうなっているのか」「どのような社員が在籍しているのか」「どのような服装で勤務しているのか」といった情報が、会社の雰囲気に関する情報になります。
写真や動画を掲載することで、求職者が採用サイトで得られる情報量が増え、応募先がどのような会社なのかを深く理解できるのです。
会社の雰囲気を知りたい求職者のために、実際に働いている写真や社員へのインタビュー動画など、会社の雰囲気や魅力が伝わる画像や動画を掲載するとよいでしょう。
【ステップ3】わかりやすいエントリーボタンにする
採用サイトに掲載した情報や動画などのコンテンツを丁寧に作り上げても、求職者が応募方法に迷ってしまうと得られるはずの応募数より減ってしまい、採用サイトとしての価値がなくなってしまいます。
自社の採用サイトの効果を発揮させるためには、応募ボタンをアンカーで固定させたり、応募ボタンを目立つような色使いにしたりするのがおすすめです。
求職者が情報の獲得から応募にいたるまで迷うことなく進められるよう、エントリーボタンの色や配置といったサイト設計を行いましょう。
参考にしたい採用サイトの事例4選
最後に、採用サイトの参考例を4つ紹介します。
デザインや掲載コンテンツなどを見ながら、どのような点を参考にすべきかみていきましょう。
本田技研工業株式会社
本田技研工業株式会社は「HONDA」や「ホンダ」とも呼ばれる大手輸送機器メーカーで、二輪車の分野では世界累計販売数4億台を誇る大手企業になります。
自動車や二輪車といった自社製品が実際に使われている光景や所属社員が談笑している風景など、製品や企業のイメージを前面に押し出したトップ画面が特徴的です。
会社の取り組みや社員インタビューなど、画面をスクロールしてすぐに企業情報に関する豊富なコンテンツが閲覧でき、求職者が求める情報にすぐアクセスできるページ構成になっています。
株式会社講談社
株式会社講談社は「少年マガジン」や「週刊フライデー」などを出版している大手出版社です。
トップ画面のスライド部分が採用情報や事業情報へつながるリンクとなっており、「おもしろくて、ためになる」「開拓者、求む」など創作活動を好む求職者を惹きつけるキャッチコピーが印象深いサイト構成となっています。
また、出版業界の経験者採用や学生向けのアルバイト情報など、雇用形態別に採用情報を掲載しており、さまざまな求職者のニーズを満たした採用サイトです。
株式会社ADKホールディングス
株式会社ADKホールディングスは第一企画と旭通信社が合併した大手広告代理店で、アニメ版「ドラえもん」や「ONE PIECE」の制作に携わっている企業です。
採用サイトを開いた瞬間に企業理念とともに大きく動くアニメーションが特徴で、トップ画面からスクロールしていくとメッセージに合わせて事業紹介に入り、さらに進めると応募方法の説明からエントリーボタンが大きく表示されます。
採用サイトを読み進めると自然に応募フォームに導かれるサイト構成で、求職者を応募フォームにどう誘導するかの導線作りの参考となるでしょう。
サイボウズ株式会社
サイボウズ株式会社は「kintoune」や「Garoon」などの企業向けデータ共有ソフトウェアや管理ソフトウェアをリリースしている企業です。
大きく動くアニメーションや派手な動画などはなく、シンプルで分かりやすいサイト構成が特徴になります。
サイト上部やトップ画面のすぐの分かりやすい位置にエントリーボタンがあり、求職者が応募したいと思ったらすぐに応募できる求職サイトです。
まとめ
採用サイトは企業が欲しい人材を獲得できる可能性が高まる反面、サイトの作成費用や時間もかかります。
また、採用サイトを作ることで必ずしも優秀な人材に出会うわけではありません。
しかし、企業が伝えたいメッセージを求職者に直接伝えることができるのが、採用サイトの最大の強みです。
本記事を参考にして、自社の採用活動の目的にあった採用サイトを作成しましょう。
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