求人検索エンジン「スタンバイ」の仕組みと5つのメリット・デメリット
「スタンバイ」とは「Indeed(インディード)」「求人ボックス」「Googleしごと検索」などと同種の求人検索エンジンのひとつです。
ここでは、求人検索エンジン「スタンバイ」の仕組みや強み、「スタンバイ」に求人を掲載するメリットやデメリット、「Indeed」や「求人ボックス」にはない「スタンバイ」だけの特徴を紹介します。
このコラムの目次
求人検索エンジン「スタンバイ」の仕組みと強み
ここからは、求人検索エンジン「スタンバイ」の仕組みや強みを紹介します。
スタンバイとは
求人検索エンジンの「スタンバイ」は2015年(平成27年)に、ソフトバンクグループのZホールディングスと、株式会社スタンバイ(株式会社ビズリーチの合併会社)が設立しました。
「スタンバイ」のホームページで勤務地と職業条件を入力して検索すれば、インターネット上で公開されている求人のなかから、条件に合致するあらゆる求人情報を閲覧できます。
「スタンバイ」は常に900万件を超える(2020年8月時点)求人情報を掲載しており、さらにYahoo!Japanの求人検索エンジン「Yahoo!しごと検索」に連動しているため、Yahoo!ユーザーが多く利用している40~60歳のミドル層にも強い宣伝効果を発揮します。
スタンバイの仕組み
求人検索エンジンの「スタンバイ」は、インターネット上で収集した、あらゆる種類の求人情報を一括検索できます。
自社の採用ページや採用サイトがあるなら、クローリング(情報収集)を依頼すれば「スタンバイ」に掲載でき、採用サイトがなくても「かんたん求人作成」を利用すれば、「スタンバイ」への直接掲載も可能です。
また「スタンバイ」は、Yahoo!Japanの求人検索エンジン「Yahoo!しごと検索」と連動しており、「スタンバイ」の有料掲載を利用すれば「Yahoo!しごと検索」の有料枠にも同時掲載が可能なため、求職者への効果的なアピールが期待できます。
スタンバイ2つの強み
掲載求人数は国内最大級の900万件超
900万件を超える求人情報を掲載している「スタンバイ」は、国内では最大規模の求人サービスです。
求人特化型の検索エンジンの「求人ボックス」で常に500万件超の求人数があり、「スタンバイ」はさらに多い900万件を超える求人数があります。
そして「スタンバイ」は、Yahoo!Japanの求人検索エンジンである「Yahoo!しごと検索」と連動しており、「スタンバイ」の有料掲載を使えば同時に「Yahoo!しごと検索」の有料枠にも掲載されるため、より多くの求職者に効率よく自社求人情報を宣伝することが可能です。
無料掲載も可能
「スタンバイ」の「かんたん求人作成」機能を使えば、無料で求人情報を載せることができます。
「かんたん求人作成」の機能としては、下記の4つの機能が無料で利用可能です。
- 1.求人ページの作成
- 2.チャット機能
- 3.スカウト機能・スカウトメッセージの作成
- 4.送信応募者(求職者)の情報管理
自社採用サイトや自社採用ページのない企業や店舗の場合は、「かんたん求人作成」を利用することをおすすめします。
スタンバイに掲載するメリット・デメリット
ここからは、求人特化型の検索エンジン「スタンバイ」に掲載する、メリット3つとデメリット2つを紹介します。
スタンバイに掲載する3つのメリット
全国・地方でも求人ができる
求人検索エンジン「スタンバイ」は、全国のあらゆる求人情報を網羅しており、さらには、パソコンや携帯電話などの位置情報(GPS機能)を使った検索もできるため、求職者の生活圏内で自分に適した求人情報を検索することが可能です。
株式会社スタンバイの合併会社が、「スタンバイ」の求人情報と連携した地域別の求人特集メディアを運営していることもあり、地方での効果的な求職者の募集が期待できます。
ミドル層の求人がしやすい
「 求人検索エンジン」「スタンバイ」の最大の特徴は、「Yahoo!しごと検索」との連動ででしょう。
「スタンバイ」に有料掲載を行えば「スタンバイ」「Yahoo!しごと検索」両方の検索画面上でスクロールせずに閲覧できる場所に掲載されるため、より多くの求職者に求人情報を見てもらえる機会が増えるのです。
Yahoo!はニューストピックの豊富さ、充実さが強みで、主婦や主夫、40歳代~60歳代のミドル層が多く利用しています。
狙っている採用ターゲットがYahoo!の利用者層と一致するなら、「スタンバイ」に求人を掲載することで、効率よく求人情報を広めることができ、より一層の宣伝効果が期待できるでしょう。
さまざまな雇用形態を掲載できる
求人検索エンジン「スタンバイ」は、さまざまな職種・雇用形態の求人情報を掲載しています。
新卒採用や中途採用、アルバイトのように、雇用形態を限定することで、雇用主(企業)と求職者の雇用条件の適合率の向上を図っているのが、一般的な求人サイトです。
しかし、その方法では「雇用形態にとらわれずに幅広く仕事を探したい」という求職者の要望に応えることが難しくなります。
その点、スタンバイは下記のようにすべての雇用形態を掲載し、あらゆる求職者の要望に対応できるのです。
スタンバイに掲載する2つのデメリット
検索結果に上位表示されづらい
「スタンバイ」はYahoo!検索で上位表示されやすい一方で、Google検索では、なかなか上位表示されないデメリットがあります。
「Indeed(インディード)」や「求人ボックス」に比べると「スタンバイ」は SEO対策(自社のWebサイトの検索順位を検索結果で上位にするための対策)が弱く、検索結果の上位に表示されづらい傾向があるため、検索サイトからの利用者の流入は難しいでしょう。
絞れるキーワードが少ない
「この求人のクリック単価を上げよう」とする場合、Indeed(インディード)は簡単にその求人用のキャンペーンを作成できますが、「スタンバイ」は簡単にできません。
「スタンバイ」ではキーワードから求人情報の抽出が可能ですが、「職種名」と「勤務地」の2つ程度でしかキーワードを絞ることができないデメリットがあるため、「スタンバイ」で求人情報を抽出する場合は、職種名や勤務地などのキーワードを工夫が必要です。
例えば、スタンバイ~キーワードの入れ替えによる効果改善の紹介によると、作業系求人と事務系求人の求人応募比率で、作業系求人の応募を増やしたい場合は「アルバイト」や「パート」、「製造業」、「軽作業」、「ハローワーク」、「中高年」のようなキーワードが検索されやすいと言われています。
そのため、他媒体で人気のキーワードランキングを調査し、原稿に盛り込むことがポイントです。
スタンバイの求人掲載方法・費用
ここからは、「スタンバイ」の求人掲載方法を3つと掲載費用を紹介します。
求人掲載する3つの方法
クローリング
クローリングとは、インターネット上の求人情報を「スタンバイ」のクローリングロボットが読み取ることで掲載される方法です。
クローリングには申請が必要で、申請方法には下記の2種類があります。
クローリングの場合は掲載まで1週間~2週間程度かかることや、求人内容が薄かったり、不備があったりすると「スタンバイ」の掲載基準を満たしていないと判断され、掲載されないケースもあるため注意が必要です。
かんたん求人作成
採用サイトや採用ページがない場合は、無料で活用できる「スタンバイ」の「かんたん求人作成」機能を利用しましょう。
「かんたん求人作成」の流れは、下記の3つの手順通りです。
「かんたん求人作成」は、自社の求人にマッチした求職者を職種や勤務地で検索してスカウトしたり、求職者とチャットでやり取りしたりすることも可能なため、効果的で効率の良い採用活動が期待できます。
ただし表示される場所は「無料枠」になるため、「有料枠」に比べると利用者の目に触れる機会は少なくなるでしょう。
採用管理システムとの連携
採用管理システム(ATS)とは、自社求人の作成・応募者のデータ管理・採用までを一元管理できるシステムのことです。
採用管理システム(ATS)の特徴は、主に以下の3つがあります。
「スタンバイ」と連携している採用管理システム(ATS)を利用すれば、簡単に「スタンバイ」に求人の掲載が可能であるため、求人件数が多い企業の場合は、採用管理システム(ATS)の活用がおすすめです。
掲載費用
基本的に「スタンバイ」への掲載費用は無料ですが、有料プランのクリック課金型もあります。
クリック課金型とは、求職者が自社の求人情報をクリックするたびに課金されるシステムで、クリック数が料金に反映されるため、無駄が少ない経済的な広告方法です。
クリック単価は30円~1,000円の間で自由に設定が可能で、有料掲載費用は、クリック数に応じて後払いで請求されます。
Indeed、求人ボックスにはないスタンバイの特徴3つ
ここからは、同じ求人特化型の検索エンジンの「Indeed」や「求人ボックス」にはない、「スタンバイ」だけの特徴を3つ紹介します。
職種一覧
「スタンバイ」は数多くの職種を掲載しているため、求職者の希望にマッチした仕事を見つけやすいでしょう。
例えば、「一般事務職」や「営業職」「ホールスタッフ」といった、求人サイトでよく見る職種もあれば、「YouTuber(ユーチューバー)」のような新しい職業、「薬剤師」や「司法書士」などの専門職、「着物アドバイザー」といった他のサイトではあまり見ることのない職種にも対応しています。
「スタンバイ」はあらゆる職種を掲載できるため、自社の特徴に特化した求人情報を掲載できることから、自社の求める人材を効率よく見つけることが可能です。
デバイス別の設定
「Indeed(インディード)」や求人ボックスと同じように、「スタンバイ」も「クリック課金型」の料金体系を採用しています。
「スタンバイ」は他の求人検索エンジンとは異なり、「スマートフォン版だけは有料掲載にする」「パソコン版は高めの単価設定にして、スマートフォン版は最低単価に設定する」など、デバイスごとに単価の設定が可能です。
デバイス別の設定ができるため、ターゲット層に合わせた予算の使い方が可能になり、効率的な採用活動が実現できるでしょう。
トピックの掲載
「スタンバイ」にはさまざまなトピック(テーマ・話題)が一覧になっています。
例えば「ファイナンシャルプランナーになるには」「ヨガインストラクターになるには」「映像作家になるには」など、さまざまなトピックがあるため、豊富なトピックによって、求職者は前もって「仕事内容」や「必要資格」などを知ることができるのです。
またこれらの記事はGoogle検索、Yahoo!検索のSEO対策も施されているため、他の検索エンジンよりも集客力が優れていると言えます。
スタンバイでは求職者にとって必要な情報を提供しているため、より求職者のニーズにあった仕事を探せる仕組みになっているのです。
トピックの掲載をすることで、企業側と求職者の志望が一致しやすくなり、自社に適した人材を採用できるでしょう。
まとめ
求人検索エンジン「スタンバイ」には、他の求人検索エンジンにはない「デバイス別の料金設定」や「豊富な職種一覧」「トピックの掲載」といった特徴があります。
自社の特徴や強みと照らし合わせて、目的と合致するようであれば、「スタンバイ」の導入を検討されることをおすすめします。
採用マーケティングツール「トルー」を使うと、スタンバイだけではなくIndeedや求人ボックスなど6つの求人検索エンジンに、自動で連携して求人情報を掲載できます。
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