介護業界での採用を成功させる!採用サイトの作り方
採用サイトとは、求職者をターゲットとし、採用に関するさまざまなコンテンツが掲載された企業のWebサイトのことです。
株式会社ONEが実施した「転職・就職活動の情報収集についての意識調査」では求職者の83.9%が「採用サイトの情報は重要な情報だと感じる」と回答していました。
一般的な求人サイトだと載せられる情報に制限がありますが、自社採用サイトを作成することで、自由に自社の魅力をアピールでき、自社が欲しい人材にターゲットを絞った効果的なアプローチが期待できるのです。
この記事では、なぜ介護業界に採用サイトが必要なのか、採用サイトを制作する際、必要なコンテンツや作成ポイントについて解説します。
介護業界の人材不足を改善するために「採用サイト」を使い、長期的に戦力となる人材の確保につなげてください。
介護業界における採用サイトの必要性と特徴
ここでは、介護業界における採用サイトの必要性と特徴について解説します。
介護業界における採用サイトの必要性とは
現在の日本では高齢化が加速しているため、介護を必要とする人は増えているのが現状です。
少子化が進んでいるため、今後ますます家族で介護できる家庭も減り、介護業界を必要とする人は増えていくでしょう。
以下は公益財団法人介護労働安定センターが行った事業所調査「事業所における介護労働実態調査 結果報告書」介護労働実態調査の表です。
従業員の「不足感」を感じている事業所が全体の半数以上で、介護業界全体が人材不足であることがわかりました。
高齢化・少子化以外に介護業界が人材不足に陥っている要因はあるのでしょうか。
株式会社リクルートキャリアHELPMAN JAPANグループが行った「福祉・介護に関する意識調査結果とイメージの変化」介護サービス業の職業イメージが以下です。
1位 体力的にきつい仕事の多い業界だと思う・・・61.0% 2位 精神的にきつい仕事の多い業界だと思う・・・53.8% 3位 給与水準が低めの業界だと思う・・・48.0% |
上記のマイナスイメージも介護業界の人材不足に影響を与えていると思われます。
多くの人が抱いているマイナスイメージではなく、実際の仕事内容や会社の魅力を伝える手段のひとつが「採用サイト」なのです。
弊社が行った「介護施設従事者の仕事選びに関する実態調査」では、採用サイト経由以外で介護職に応募した職員の86.0%が、就職前に採用サイトを確認したと回答しており、採用サイトを確認したことにより、6割以上の方が「不安解消」を実感したと回答していることがわかりました。
介護職に応募する求職者の多くは採用サイトの確認をしており、採用サイトを確認したことにより、抱いていた不安やマイナスイメージが解消され、応募に至っています。
マイナスイメージのある介護業界こそ、求職者に実態を伝え応募につなげるために採用サイトを活用すべき、と言えます。
採用サイトの特徴とは
採用に特化した採用サイトは、求職者が知りたい入社後の業務内容や評価形態、勤務形態などを掲載することで、求職者側は採用サイトを確認することで不安点や疑問点を解決でき、入社後の働くイメージが持ちやすくなります。
採用企業側は採用サイトで自社の魅力や求める人材を伝え、入社前後のイメージの乖離を減らすことで、長期に渡って活躍する人材に出会う確率が上がるでしょう。
求職者側・採用企業側のどちらにとっても採用サイトは、メリットのある有益な情報源なのです。
一般的な求人サイトに掲載できる情報は限られてるため、自社の魅力を存分に伝えきれなかったり、写真より動画を載せることができなかったりすることもあるでしょう。
求人サイトは掲載費がかかる場合もありますが、採用サイトなら一度制作してしまえばその後は無料で求人情報を掲載することが出来るようになります。
採用サイトなら自社を効果的にアピールするために動画やブログを載せたり、TwitterやInstagramなどのSNSへのリンクを埋め込んだりでき、自由な発想で自社をアピールできるのが採用サイトの特徴といえるでしょう。
介護業界の採用サイトに入れるべきコンテンツ
ここからは介護業界の採用サイトに入れるべき必須コンテンツと、自社の魅力を伝えるコンテンツについて解説します。
必須のコンテンツ
介護業界の採用コンテンツに入れるべき必須コンテンツは以下の3つです。
・募集要項
・応募方法、選考フロー
・会社概要
それぞれ具体的にみていきましょう。
・職種
介護業界の職種は介護士、ホームヘルパー、ケアマネージャーなど
・勤務先
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療型施設、デイサービス、児童福祉施設など 同じ「介護士」という職種であっても、勤務先はさまざまなため、勤務先を明確にしましょう。
・業務内容
企業によって業務内容の幅が異なるため、入社後「こんなことまでやるとは思わなかった」とならないように記載が必要です。
特に介護業界は夜勤や早朝勤務の可能性もあることから、時間帯ごとの人数も記載しておくとイメージが沸きやすくなるでしょう。
・勤務時間
日勤、夜勤、早出、遅出などの時間帯や休憩時間、休日は固定休なのか、希望日を休めるようにシフトを組むのかなどを明記します。
・雇用形態
正社員、契約社員、パートタイム、アルバイト、業務委託などの情報が必要です。
・給与
月給、時間給、年俸などの給与形態や金額を具体的に明記します。
・応募要項
必須資格やあると望ましい資格、経験年数などを明記します。
・応募方法
採用サイトから応募するのか、採用サイト経由で求人サイトから応募するのかであったり、応募時に履歴書や職務経歴書、志望動機などの添付有無を明記します。
・選考フロー
面談回数や、筆記試験の有無、選考に要するおおよその期間などを明記します。
社名、所在地、代表者名、設立年月日、資本金、事業内容、従業員数などを明記します。
必須コンテンツをただ載せるのではなく「求職者は何が知りたいのか」「どうしたら入社後のイメージが沸きやすいのか」を頭に置いてコンテンツを考えましょう。
自社の魅力を伝えるコンテンツ
以下は自社の魅力を伝えるためのコンテンツ例です。
交通費支給、各種社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金など)、制服貸与、ホテル宿泊割引、持株制度、食事手当、社宅、寮、リフレッシュ休暇、資格取得支援などを記載します。
交通費や各種社会保険など一見当たり前に思われる福利厚生も、記載していないと求職者にはわかりません。
当たり前のことや些細なことでも記載しておきましょう。
社宅や寮がある場合、一人暮らしの求職者は家賃の節約になり、遠方の求職者も応募してくれるかもしれません。
資格取得支援は具体的な資格名や金額、対象者も記載しておくと興味を持ってもらいやすいです。
会社の雰囲気を伝えるためには、文章よりも写真や動画の方が情報量が多く伝わりやすいです。
写真や動画を撮る際は、整理整頓されているか、暗い雰囲気に見えないかなどにも注意しましょう。
実際に一緒に働く社員のインタビューを載せることで、より入社後のイメージが沸きやすくなります。
多くの社員のインタビューがあった方が、求職者には判断材料となるでしょう。
複数人載せる場合は、ベテラン社員、新人社員、職種も性別もさまざまであった方が参考になるため、おすすめです。
インタビューも文章だけでなく、写真や動画にするとより人柄や雰囲気も伝わりやすくなるでしょう。
・研修制度
研修対象者や研修内容、研修は勤務時間内に行うのか、時間外に行うのか、任意なのか必須なのかなどを明記します。
・キャリアパス
例えば未経験・資格なしで介護職員としてスタートした場合、介護職員初任者研修や介護福祉士実務者研修を修了している、または国家資格である介護福祉士を取得することで、入社時の給与は低くとも頑張り次第で業務内容に変化が生まれたり、給与アップが狙えたりする場合は、採用サイトに記載しましょう。
評価方法やキャリアパス例を載せることで、入社後どのように成長していけるのか想像しやすくなり、応募のモチベーションにつながります。
自社の魅力を引き出す方法は、上記以外にもまだまだあるはずです。
大切なのは「自社の魅力をアピールする」ことではなく、求職者が知りたい自社の魅力をどうしたら伝わるのか考え、効果的にアピールすることだというのを忘れないようにしましょう。
また、一般的な採用サイト制作の進め方や必要なコンテンツについてを解説した資料もございます。
下記より無料でダウンロードできますので、どうぞこちらもご参考になさってください。
介護業界の採用サイトを作成するポイント
ここからは、介護業界の採用サイトを作成する3つのポイントについて解説します。
自社が求める人物像や他社と差別化できる点を明確にする
採用サイトを作成する前に、どのような人材が欲しいのか、自社が求める人物像を明確にしなくてはいけません。
ターゲットが不明確なまま、採用サイトを作成しても、効果は薄いでしょう。
自社で活躍している人材や不足している人物像から、求めている人物像を明確にします。
求める人物像は採用サイト作成の要になる部分であるため、各部署や経営陣の意見も含めて考えましょう。
求職者は、同業他社の採用サイトも確認している可能性があります。
他社の採用サイトと同じような雰囲気、コンテンツ、採用情報などで構成されていると、求職者は違いがわからず差別化されないため、応募してもらえないかもしれません。
差別化を図れる自社の特長を探し、他社にはない、自社ならではのアピールポイントを採用サイトに載せましょう。
介護業界で働くイメージが伝わるコンテンツを充実させる
1日の働く流れや、写真や動画、研修などを盛り込んだコンテンツがあると、介護業界で働くイメージが伝わりやすくなります。
募集している職種では、実際にどのような流れで業務をしているのか、朝礼やお昼休憩、事務作業なども含めて書いてあれば、よりイメージしやすいでしょう。
従業員の休憩室や歓迎会、社員旅行の写真や動画、研修内容や研修を受けた人の感想なども掲載することがおすすめです。
今いる従業員にも入社前に疑問や不安に感じた点や、入社前後でギャップがあった点などをヒアリングして、採用サイトに反映させるのもイメージの伝わりやすさにつながります。
採用サイトの目標は「応募率を上げる」ことだけではなく、「自社にマッチした人材を採用する」そして、採用して目標達成でもなく「採用した人材に長期に渡って活躍してもらう」ことが目標です。
ターゲットとする人材に応募してもらうためにも、ターゲットが求める情報を採用サイトに盛り込んでアピールすることがポイントとなります。
コンテンツの充実度は、ターゲットとする人材の応募率にも比例するでしょう。
自社の魅力が伝わる採用サイトが作成できるツールを選ぶ
採用サイトを作成する際「自社に合った人材を確保したい」という大前提以外にも「採用コストを削減したい」や「採用に関わる業務を効率化したい」などの目的やニーズがあるでしょう。
その目的やニーズを満たすには、予算やサイト規模、期間などを含め、採用サイト作成ツールを決める必要があります。
採用サイトを作成できるツールは複数ありますが、自社の目的やニーズにあった作成ツールを選ぶことが大切です。
たとえばトルーは、より自社の魅力が伝わりやすい採用サイトを作成できるツールのひとつで、以下のメリットがあります。
・Indeedやgoogleしごと検索(Google for Jobs)などの求人検索エンジンに自動連携
・専属のカスタマーサポートが、ツールの使い方をアドバイス
・LINE応募機能
・面談設定代行サービス(面談トルー)
上記以外にも求人検索エンジンへの連携や面接設定代行など、採用担当者の業務効率化につながる多くの機能やサービスがあります。
またトルーは税込16,500円/月から利用可能で、時間も費用も抑えつつ、自社の魅力が伝わる採用サイトを簡単に作成できるのも大きな特徴です。
ぜひトルーも含めて自社に合った求人サイト作成ツールを選んでください。
※詳しくはこちら→【応募が集まる介護職の採用方法。求人や面接のコツを紹介】
\設計・構築・運用まで!/ |
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☑︎ 採用サイト制作の流れ ☑︎ 採用サイトに盛り込むべき内容 ☑︎ 採用サイト制作で抑えるべきポイント ☑︎ 採用サイトを簡単に制作できるツール |
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といった採用サイトを制作する上で抑えるべきポイントを解説した資料をダウンロードいただけます。 採用サイト制作の流れや、盛り込むべき内容、制作する上で抑えるべきポイントを知ることが出来ます。 制作の際にぜひお役立てください。 |
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まとめ
少子高齢化や長寿命化により、介護業界の必要性は年々高まっています。
生きていれば誰もが高齢化し、若年層でも病気や事故により介護を必要とする可能性はあるでしょう。
私たちは常に自分や自分の周りの人が介護される側になる可能性と隣り合わせの世界で生きていて、誰にとっても他人事ではありません。
介護に関する仕事に対し、その必要性ややりがいを理解し、介護業界に興味のある求職者も潜在層にいるはずです。
介護業界への間違ったイメージや不安を解消したり、興味を持っている求職者に自社の魅力をアピールするためにも、自社採用サイトを作成しましょう。
採用サイトを利用すれば、求人掲載費も抑えた状態で、多くの求職者の目に留まるチャンスが得られます。
この記事で解説した魅力を伝えるコンテンツや、採用サイト作成時のポイント、サイト作成ツールの選び方も参考にして、採用活動を成功させてください。
志望度の高い求職者を集めたり、採用のミスマッチを防ぐなど、採用活動においてメリット豊富な採用サイトの作成は、採用力を強化するのに欠かせません。
※この記事は、2023年8月現在の情報を元に作成しております。