警備員を効率的に採用できる方法とは
工事現場や交通道路、商業施設など警備が必要な場所は多く、警備員の需要は高い現状です。
しかしながら「警備員を採用したいけどうまくいかない…」「求めている人材から応募が来ない…」と感じている方もいるでしょう。
この記事では警備員を効率的に採用できる方法を紹介します。
警備員求人の市場動向
警備員を採用するにあたり、まずは警備員の採用市場に関する基礎知識を説明します。
警備員の求人倍率
人事・採用担当者向けWebマガジン「採用アカデミー」の記事によると、2019年の全職種の有効求人倍率は1.45倍であるのに対し、警備員や警察官、消防員などの保安関係の職種の求人倍率は7.77倍となっており、非常に高いことがわかります。
保安関係の職種の求人倍率は年々増加しており、求職者に有利な売り手市場が続いている状態です。
また保安関係の職種の勤続年数は平均8.5年ですが、他の全職種の平均勤続年数は11年となっており、保安関係の職種の場合は、勤続年数が平均よりも低い傾向にあります。
保安関係の職種の定着率はあまり良い状況ではなく、定着率の低さも人手不足の要員のひとつといえます。
なぜ警備員の採用が難しいのか
警備員の採用が難しい主な理由は、長時間立ちっぱなしの仕事が少なくないため、体力勝負の仕事であること、深夜勤務もあるため不規則な生活になること、長く勤めても給与が上がりにくく将来性が不透明であることなどがあげられます。
厳しい労働条件のために、そもそも警備員の求職者は多くありません。
また、責任能力に欠ける人、軽度であっても心身に障がいのある人は採用されない傾向にあるなどの採用基準があることも、警備員の採用が難しい理由のひとつです。
警備員の採用率を上げる見せ方
ここでは警備員の採用率上げるための、求人での見せ方の改善ポイントを紹介します。
ターゲットのペルソナ(人物像)を見直す
どのような状況の求職者に求人を見て欲しいのかによって求人広告に記載すべき内容が変わるため、警備員の求人に出すにあたって、ペルソナ(求める人物像)をできるだけ具体的に設定することが非常に重要になります。
50代や60代の人を採用したいのであれば、求人雑誌を活用し、20代や30代の若手の採用であればインターネット媒体で求人を出すといったように、ペルソナの年齢に合わせてターゲットが頻繁に利用する媒体を使い、採用したいターゲットに刺さる求人を作成すると効果的です。
ただし雇用対策法、男女雇用機会均等法により、年齢や性別を指定した文言は求人広告に掲載できないため、注意が必要になります。
自社の魅力や条件の見せ方を変える
企業としての魅力を伝える
ペルソナを見直したら、自社の求人を見てほしい求職者層に企業としての魅力を伝えましょう。
企業の魅力を伝える方法は以下のようなものがあります。
・事業の展望に成長性があり、業界から一目置かれる存在だとアピールする
・経営者の能力や経歴が魅力的であることを伝える
・安定した経営基盤があることを伝える
・勤務時間
企業としての魅力を伝えることができれば、求人者に好印象を与えられるだけでなく応募する際の安心材料になります。
教育等の魅力
警備員の経験のない人は特に、研修制度や評価制度が充実している企業を探している傾向にあるため、客観的な評価や整った研修を受けられると分かれば、実際に働き出してからのモチベーションも持続しやすいため、研修制度や評価制度の魅力を伝えるのも効果的です。
勤続年数の長さで出世が決まるわけではないことや、人間関係や企業独自のルールなどのスキル以外の面のフォローも充実していることなど、中途入社のハンディキャップが少ないのもアピールにつながるでしょう。
待遇や環境の魅力
求職者が志望する企業を選ぶとき、その企業で自身の描くキャリアが叶うかどうかも重要なポイントです。
判断するための材料として企業の待遇や環境を重要視することがあるため、待遇や環境についても求人を通して伝えることが求められます。
・給与水準が高い
・昇給が早い
・手当や福利厚生が手厚い
・休日や休暇が多い、有給を取りやすい
・土日休み
・ポスト(職位)の数が多い
・幹部候補を目指せる
・社員同士の結束が強い、仲が良い
・経営者(社長)との距離が近い
・平均年齢が若い
・既婚者が多く活躍している
自社に上記にあげた待遇や環境があるなら、積極的に自社の魅力として伝えていきましょう。
仕事そのものの魅力
警備の仕事についてよく知らない人もいるため、警備の仕事に興味を持ってもらえるようアピールします。
警備員の仕事は施設や路上など場所や対象はさまざまですが、人や環境のためになり、感謝されることも少なくありません。
また仕事で頑張った分は給与で還元されるため、精神的なやりがいだけでなく、金銭でもやりがいを感じられる仕事でもあるのです。
警備員の具体的な仕事の内容や意義が求職者に伝われば、警備の仕事に興味を持つ人が増えることが期待できます。
詳しくはこちら【採用サイト】差別化できる4つのコンテンツと魅力的なサイト5選】
警備員の採用に有効なツール
求人を出すためのツールは数多くあります。
その中でも今回は警備員の採用に有効なツールとして、自社採用サイトと採用管理システム(ATS)の紹介です。
自社採用サイトを活用
自社採用サイトとは
自社採用サイトとは、自社のホームページやサイトで出す求人のことです。
自社採用サイトを使えば、外部の採用サイトや求人媒体に頼らずに自社のホームページだけでの採用活動が可能になります。
自社採用サイトのメリット
・アクセス解析ができるため効果改善に活かせる
自社採用サイトはアクセス履歴が残るため、求人を見てくれた人はどのサイトから、どのような検索ワードで自社の採用サイトに来てくれたのか解析が可能です。
解析した結果、検索対策ワードを見直すことで、応募率の改善ができ、ひいては狙っているターゲットからの応募を集めやすくなる可能性があります。
また自社採用サイトでの採用を成功させることができれば、求人広告費を抑えることができ、求職者1人あたりの採用単価を下げることも可能です。
・自社が伝えたい内容を制限なく自由に作成できる
求人広告を掲載する場合の多くはテンプレート利用や字数制限がありますが、採用サイトは自由なデザインで作成できます。
もちろん文章だけでなく、画像や動画も載せられるため、社風や仕事内容も詳しく伝えられることから、採用のミスマッチを予防できるのです。
採用管理システム(ATS)を活用
採用管理システム(ATS)は、求人・情報・選考・内定者を一括で管理ができるシステムです。
採用管理システム(ATS)を導入すると選考プロセスの管理や採用課題の抽出ができたり、応募者とのやり取りがスムーズになったりします。
人の手で行っていた作業が自動化されることで時間の無駄が省かれ効率化された結果、採用業務の効率があがることが期待できるでしょう。
詳しくはこちら【採用管理システムとは?利用するメリットやサポートする機能の例を紹介】
警備員の採用に有効な求人サイト
ここでは警備員の採用に有効な求人サイトを紹介します。
無料で求人掲載可能なサイトもあるため、参考にしてください。
無料で求人を掲載したいならIndeedがオススメ
多くの求人サイトで求人掲載をする場合費用が必要ですが、Indeedであれば無料で求人掲載が可能です。
さらにIndeedは掲載期間が決まっていないほか、有料掲載であればIndeedのページに自社採用サイトのリンクを貼り、求職者を自社サイトに誘導することもできます。
詳しくはこちら【Indeed無料掲載とは|有料掲載との違いとメリット・デメリット】
ケイサーチ
ケイサーチは、警備員の求人のみを扱った求人サイトです。
日本全国における警備員の求人が掲載されており、警備員の仕事に詳しいカウンセラーによる相談サービスもあるため、警備の仕事を探している人が多く利用しています。
セキュリティーワーク
セキュリティーワークは、警備員に特化した求人サイトです。
関東エリアの求人が中心で、寮完備の求人も掲載されています。
ケイビーベイビ
ケイビーベイビは警備専門求人サイトです。
ビルメンテナンスや店舗警備などの施設警備から交通警備まで、正社員・契約社員・アルバイト雇用の情報が掲載されています。
ケイビ・ジョブ
ケイビ・ジョブは非公開求人もある、警備特化の求人情報サイトです。
1分で完了する無料会員登録を行うと、警備業界の専門エージェントの支援を受けることもできます。
まとめ
難しい傾向にある警備員の採用ですが、採用したいターゲットのペルソナをしっかり定め、企業や警備員の業務の魅力を求職者に伝えることを意識すれば、成功に近付くことが期待できます。
求職者のニーズと自社の強みをうまくマッチングできれば、長期的に勤務してくれる人の採用も夢ではありません。
紹介した自社採用サイトや採用管理システムなどのツール、求人サイトを上手く活用して、ぜひ採用に役立ててください。
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