新卒・中途・アルバイトなどなど……目的別求人サイトの種類や掲載料まとめ
採用活動にインターネットを活用するのは当たり前になっています。
求人サイトは非常にたくさんの種類があり、正社員の新卒・中途採用をはじめアルバイトやパート、業務委託など企業が求める働き方に特化するものを中心に、業界に特化したものもあります。
掲載料金についても、事前に確定するサイトや、応募数や採用成立といった成果に応じて料金を支払うサイトなどさまざまです。
この記事では、主な求人サイトの特徴や掲載料金について紹介します。
このコラムの目次
求人サイトの種類とビジネスモデル
求人サイトは、採用情報の提供を通じて人材を募集する企業と仕事を探している人(求職者)をつなぐことを目的とするサイトです。
近年では採用課題の解決や、企業から求職者に直接アプローチする(スカウト)機能の提供といった付加価値を提供するサイトも増えています。
ハローワークでも無料の求人掲載サービスが提供されており、2020年1月からは掲載できる項目や情報量が増えていますが、検索のしやすさやデザイン性の高さでは求人サイトに軍配が上がります。
求人サイトの概要を、3つのビジネスモデルから確認してみましょう。
掲載課金型の求人サイト
掲載するスペースの広さや期間の長さに応じて、掲載前に料金が確定するタイプのサイトです。
ダイレクトリクルーティングの一環として、企業の条件にマッチした求職者へスカウトメールを送信する有料オプションを提供するサイトもあります。
成果報酬型の求人サイト
掲載するスペースの広さや期間の長さに応じて、掲載前に料金が確定するタイプのサイトです。
ダイレクトリクルーティングの一環として、企業の条件にマッチした求職者へスカウトメールを送信する有料オプションを提供するサイトもあります。
クリック課金型の求人サイト
求人情報を閲覧した(クリックされた)タイミングで掲載料金が課金されるタイプのサイトです。
無料の求人サイトのオプションメニューとして提供されるケースが多く、1クリックあたりの料金に応じて掲載順位が変動します。
求人予算をコントロールしやすいのが特徴です。
掲載課金型:新卒採用向け求人サイトの掲載料
毎年3月の広報活動解禁に合わせて、企業の人事担当者と求人サイトの営業担当者とが連携して会社紹介や募集要領を作成します。
インターンシップや企業合同説明会の開催情報を掲載し、エントリー見込者(母集団)を形成する機能を持つことも特徴です。
求める人物像を明確化したり、先輩インタビューを掲載したりするなど、企業情報が新卒学生や親の目に触れやすくする工夫もみられます。
ここでは、代表的なサイトとして、利用学生の満足度が最も高い「マイナビ」、学生の9割以上が利用する「リクナビ」、関東・関西エリアの中小企業の新卒採用に強い「朝日学情ナビ」の3つを紹介します。
マイナビ |
リクナビ |
朝日学情ナビ |
|
URL |
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特徴 |
企業と学生の相互理解を重視したサービス設計 |
企業が求める条件と学生の行動履歴とのマッチング機能が充実 |
ダイレクトリクルーティング機能を重視 |
掲載企業数 |
約25,000社 |
約24,000社 |
約5,000社 |
登録会員数 |
約90万人 |
約85万人 |
約40万人 |
ユニークな機能 |
プ全国の学校で実施するキャリア・就職ガイダンスに定評あり。 ・全国53拠点のネットワークで地位特性に合わせた採用業務をサポート |
・共通エントリーシート「OpenES」を実装、多様な学生からの応募が期待可能 ・「リクルーティングアドバイザー」による採用業務サポートが強み |
・AIスカウトをはじめとするダイレクトスカウト機能が充実 ・一括エントリー機能を廃止しミスマッチが少ない採用活動を展開可能 |
おもな掲載プランと掲載料金 |
バリュー…80万円 基本パッケージ…160万円 プレミアパッケージ…295万円 |
ライト…40万円 シンプル…110万円から |
ライト…70万円 スタンダード…100万円 プレミアム…140万円 ※掲載期間が24週間・12週間のタイプあり |
掲載課金型:中途採用向け求人サイトの掲載料
欠員補充や人員増強など、中途採用を実施するごとに一定の期間を定めて求人情報を掲載します。
キャリアアップや年収などの勤務環境の改善を目指して転職を考える求職者が多いため、募集背景や具体的な業務内容、想定年収を掲載する企業が一般的です。
多数の応募が見込まれる場合には、書類選考や面接日程の調整といった採用プロセスを代行する「採用アウトソーシング(RPO)」を組み合わせる事例もみられます。
ここでは、会員層のバランスが良好な「マイナビ転職」、転職意欲を積極的に行う登録者が多い「リクナビNEXT」、登録会員の70%以上が34歳以下という「エン転職」の3サイトを紹介します。
マイナビ転職 |
リクナビNEXT |
エン転職 |
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URL |
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特徴 |
転職先を決めたサイトNo.1 |
企掲載期間は2週間・4週間の2通りで費用対効果が高め |
掲載求人の情報量が全てのプランで統一 |
求人案件数 |
10,000件以上 |
28,000件以上 |
約5,800社 |
登録会員数 |
約600万人 |
約900万人 |
約780万人 |
ユニークな機能 |
・都道府県別の転職サイトが開設されており地域レベルでの採用に強い ・新聞や業界誌との連携で幅広い層からの応募を期待可能 |
・ターゲットDMなど求職者へのアプローチ機能が充実 ・企業説明会の受付画面オプションが利用可能 |
・求人情報への動画掲載(15秒)が標準装備 ・「LINEキャリア」に求人情報が同時掲載 |
おもな掲載プランと掲載料金 |
MT-D企画…20万円 MT-B企画…50万円 MT-S企画…120万円(MT-B企画に企業メッセージ機能がプラス) |
N1ロング…全国版 20万円 N3ロング…全国版 55万円 N5ロング…全国版 180万円 |
C企画…28万円 A企画…50万円 SS企画…120万円(掲載順位1ページ目確約) ※全国・関東版の料金 |
※あわせて読みたい
・大手中途採用求人サイト6社を徹底比較!採用担当者が選ぶべき求人サイトとは
掲載課金型:アルバイト・パート採用向け求人サイトの掲載料
学生や主夫(婦)といった、勤務時間の柔軟度が高い働き方を希望する層をターゲットにしているため、シフトの柔軟性や業務のサポート体制を重点的にアピールする求人広告が目立ちます。
求人サイト側でも、職場環境や働きやすさを訴求するサイトデザインを採用しているのも特徴です。
正社員を同時募集したい場合は、パート向けサイトに「正社員募集中」などと明記し、反響を確認する方法もあります。
ここでは、進学関係の情報等を提供する企業で知名度が抜群の「マイナビバイト」、圧倒的なユーザー数の「フロムエーナビ」、徹底した検索順位(SEO)対策やCM展開で知名度が高い「バイトル」の3サイトを紹介します。
マイナビバイト |
フロム・エーナビ |
バイトル |
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URL |
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特徴 |
「マイナビパート」などのサテライトサイトも運営 |
業種別・ターゲット別に100種類以上の専門ページを開設 |
職場環境や雰囲気のバロメーター表示が標準装備 |
主な登録者の層 |
大学生とフリーターが全体の約6割 |
10代・20代 |
24歳以下 |
ユニークな機能 |
・LINEバイトとの連携あり ・求職者の属性に応じたアプリにより最適なマッチングを実現 |
・掲載期間や勤務地数に応じた多彩な掲載メニュー ・「Indeed」に同時掲載する有料オプションあり |
・応募があったことはメールやSNSで担当者に自動通知 ・契約期間中は何度でも原稿の修正が可能 |
おもな掲載プランと掲載料金 |
MADライト…2万円 ADスタンダードプラス…3万5千円 ADプレミアム…14万円 ※1週間あたりの料金 |
FAⅠ…2万円 FAⅢ…6万円 FAプレミアム…19万円 ※勤務地数が1個の場合 ※1週間あたりの関東版の料金 |
Aプラン…3万4千円(4週間) Dプラン…7万円(2週間) Pプラン…20万円(1週間) ※首都圏版の料金 |
掲載料無料:成果報酬型求人サイト
応募者が入社、あるいは求人への応募が発生した時点で料金が発生する仕組みなので、掲載課金型のサイトと比べて低コストでの採用活動を実現可能です。
求人掲載は基本的に無料ですが、スカウト機能の利用料金が発生するサイトもあります。
求人情報は掲載する企業自身で作成する必要があります。
ここでは、ハイクラス求人向け「ビズリーチ」と、IT・Web業界に特化した「Green」、アルバイト・パート特化の「マッハバイト」と、異なる属性向けの成果報酬型求人サイトを紹介します。
ビズリーチ |
Green |
マッハバイト |
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URL |
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特徴 |
独自の審査にパスした人材のみが登録可能 |
求人ページ作成の自由度が高く、有料オプションも充実 |
成果報酬型メディアでの知名度が高い |
主な登録者の層 |
経営幹部や役員への転職を目指す層 |
IT・Webエンジニア |
大学生・フリーター |
公開求人数 |
約90,000件 |
約15,000件 |
約70,000件 |
ユニークな機能 |
・条件に当てはまる人材を検索し、候補者に直接アプローチ可能 ・企業の人事担当者だけでなくヘッドハンターも利用中 |
・スカウト機能を無制限で利用可能 ・採用活動に積極的な企業ほど検索順位がアップ |
・採用祝い金制度(求人企業の負担ゼロ)により応募数アップの可能性 ・成功報酬プランと掲載課金プランを選択可能 |
おもな掲載プランと掲載料金 |
基本利用料(85万円から)+理論年収の15%(最低70万円) |
30万円~90万円 ※地域により異なる |
1~4拠点…5万円から 5拠点以上…3万円から ※地域により異なる |
掲載料無料:クリック課金の求人検索サイト
求人情報に特化した検索エンジンとして運用されており、求人情報の掲載は基本的に無料です。
クリック課金のオプションを利用する場合は求人広告が閲覧される毎に料金が発生しますが、有料掲載枠(スポンサー枠)への掲載や検索順位のアップが確約されます。
1日ごとの予算やクリック単価は企業側で調整可能です。
世界規模の求人検索エンジン「Indeed」と、商品比較サイト「価格.com」が提供する「求人ボックス」、「Yahoo!しごと検索」にも求人情報が自動掲載される「スタンバイ」の3つを紹介します。
Indeed |
求人ボックス |
スタンバイ |
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URL |
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特徴 |
企業口コミや給与に関する情報が充実 |
勤務地や雇用形態などによる検索機能が充実 |
成職種や地域ごとのトピックが充実 |
利用者数 |
2,800万人以上 |
500万人以上 |
非公表 |
求人掲載数 |
国内で280万件以上 |
300万件以上 |
1,000万件以上 |
ユニークな機能 |
・中小企業向け採用支援プランあり(月間15万円以上の利用が条件) ・クリック単価は入札制 |
・「食べログ」でも求人情報をPR可能 ・クローラー機能により自社求人サイトとの連携可能 |
求人掲載後のスカウト機能・チャット機能が無料 |
クリック単価 |
手動設定…15円~1,000円 自動調整設定…日額・月額の予算に応じてAIが自動調整 |
スタンダードプラン…50円 プレミアムプラン…100円 |
30円~1,000円 |
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まとめ〜採用戦略に合わせた媒体選びを
ターゲットとする求職者や求人掲載料金の考え方など、求人サイトの選択肢はさまざまです。
優秀な人材を早期に獲得するため、複数の求人サイトを利用する企業もみられます。
掲載料金が発生するタイプの求人サイトを取り扱う代理店もあるので、求人内容と予算のイメージを伝え、効果的な求人サイトの活用について相談してみるのもよいでしょう。
自社の求人サイトと求人検索エンジンとのシナジー効果で採用活動の成功を目指すには、トルーがおすすめです。
利用料金は月額1.5万円からの低コスト、専属サポーターによる採用戦略の設計はもちろん、応募者の管理機能や広告パフォーマンス分析機能も実装されています。
IndeedやGoogle・求人ボックス等の検索エンジンにも自動接続、求人情報が求職者の目に触れるチャンスが広がります。
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